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歌・・・
歌が聞こえる
ここではないどこか遠くの方
そこまでの距離は分からない
でも歌は確かに聞こえて来る
懐かしい歌
知っている歌
でも思い出せない
確かに昔は覚えていた
何で思い出せないんだろう
「多分それは覚えておく必要のない歌」
誰かが言う
声のする方を向いても誰もいない
「でも思い出して欲しい」
声は続く
「それが・・・望みだから」
声は終わった
「ん?ここは・・・」
早朝の電車内で彼は目を覚ました
「ああ、そう言えば帰る途中だったんだ・・・」
彼は窓の外の景色を見た
そこには自分の故郷の町並みが見えていた
そして車内アナウンスで次の駅名が告げられた
「降りなきゃ」
彼は急いで準備し電車を降りた
「やっぱり故郷が一番だなぁ〜」
駅前の広場で1人つぶやいた
「それにしても変わらないなぁ〜」
数年ぶりに見る風景、だが何も変わっていない
「まぁ、激変してたら可笑しいか・・・」
とりあえずツッコミをしておく
広場からバス停へと向かう
丁度バスが出るところだったので乗り込んだ
懐かしい風景が続く
自分が住んでいた場所だと言う事が実感できる
バスが目的の停留所に着いたので降りた
そこから家までは数分の距離
一歩一歩しっかり歩いているのが分かる
そして自分の家に辿り着いた
持っていた鍵で玄関を開ける
「ただいま」
その言葉に奥の方から返事が聞こえて来る
「お帰りなさい、お兄ちゃん」
「やっぱり家で食べる御飯が一番だ」
そう言いながら遅めの朝食を食べる
「向こうでの食事美味しくなかったの?」
隣で一緒に食事をしていた少女はそう言った
「いや、マズかった訳じゃないが・・・やっぱりお袋の味が一番だって言う事だよ」
「ふ〜ん、でもただの普通に焼いたトーストとインスタントコーヒーなんだけどなぁ〜」
隣にいる少女は従姉妹の紗里(さり)
彼が今度通う高校と同じ高校に通う事になった紗里は
家が遠かった彼女の両親は寮に入れようと思っていたのだが
俺の母親と紗里本人の希望により俺の家に居候する事になった
「ところで母さんは?」
「今日は朝からパートだって言ったじゃない」
「そう言えばそんな事言ってたなぁ〜」
そう言いながらコーヒーを飲んだ
「食べ終わったらちゃんと流しの桶に浸けといてね」
彼が食べ終わる前に紗里はそう言って自分の分を持って行った
そして部屋を出ていった
「飯も食べたし・・・何しようかなぁ〜」
久しぶりの自分の部屋でこれからの事を考えていた
「とりあえず散歩にでも行くか」
そう言って部屋を出た
彼の部屋は2階の奥にあり階段へ向かう途中に紗里の部屋がある
部屋の扉には『紗里の部屋』と書かれたプレートがぶら下がっていた
(1人で行っても暇だし紗里でも誘うか)
そう思った彼は誘ってみる事にした
「紗里居るか?」
そう言ってノックをする
「何?お兄ちゃん」
「散歩にでも行かないか?」
「いいよ、ちょっと待ってて」
その言葉を聞き部屋の前で待つ事にした
10分後
「お待たせ」
紗里はピンクのワンピースを着て部屋から出てきた
「何かめかし込んでるないか?」
「そう?普通だと思うけど」
「ほら、昔はジーパンとか履いてたじゃないか」
「そうだね、でも・・・」
「『でも』?」
「やっぱり女の子だし・・・ね」
そう答えた紗里は昔見た紗里とは違っていた
その言葉に彼は3年と云う月日が長かった事が分かった
「まぁ、その服も悪くはないから良いけど・・・」
「本当?」
「悪くはないだけだからな」
照れくさかったのか彼はそう言い切った
久しぶりの公園
周りの木々から蝉の鳴き声が聞こえる
「もう夏なんだなぁ〜」
「今は学校も夏休みだし」
「ああ、そうだな」
そんな事を言いながらベンチに座る
紗里も彼の隣に座る
「なぁ、紗里」
「何?」
「いい加減『お兄ちゃん』って言うの止めてくれないか?」
「何で?『お兄ちゃん』は『お兄ちゃん』だよ」
「でも同じ歳なんだしいつまでも『お兄ちゃん』じゃなぁ〜」
「じゃあ、何て呼べばいいの?」
「別に『お兄ちゃん』じゃなければ好きにすればいいよ」
そう言った彼の言葉に紗里は少し考えた
そして彼女は立ち上がりこちらに振り返った
「じゃあ、『タッちゃん』」
「何で『タッちゃん』なんだ?」
「だってお兄ちゃんの名前は龍哉(りゅうや)でしょ、だから『タッちゃん』」
龍哉は
(『タッちゃん』はどうかと思うぞ)
とか思いながら紗里の顔を見ると何か許せる様な気がして
「まぁ、紗里がそう呼びたきゃそれでいいよ。」
龍哉は照れくさそうに言った
あとがき
やっぱり小説とは言えない文章です。
もう少し精進しなければ・・・
次回は多分来週あたりに完成予定?
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